【博士の就活体験談】博士の私が就活体験記を赤裸々に書いてみた

今回は博士の方に就活体験記を書いて頂きました。大卒・大学院卒の就活体験記は世の中に溢れるほど存在しますが、博士の就活体験記は非情に少ないなので、貴重な情報だと思います。

博士の方でこれから就活する方は、是非参考にして頂ければと思います!

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就活をはじめたきっかけ

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学位の取得は、すこし遅れそうでしたが、きっぱり就活を始めました。理由は研究室の先輩たちの動向でした

ドクターを取得した先輩は2人。両方とも2年以上オーバーの上、最後は他の研究科に教授の推薦で研究員のポストを得ました。実は、この研究員のポスト、研究員とは名ばかりで事務作業が大半だったのです。

ドクター中は、学位がとれたら企業へ推薦してやるといったのに、彼らがそれを求めると、途端に「自分で努力しない人間に、紹介する職はない」と言い出す始末。

20代の残りの時間を、この教授の奴隷として過ごすよりは、社会に出て仕事をしたいと考えるようになっていました

就活のタイミングと分野選択

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完全に新卒と同じタイミングで行いました。ふつうにエントリーシートを出し、面接を受けて求職活動を行いました。私は、医療に近い分野の工学研究科に所属していましたので、製薬、化学メーカーなどを検討し始めました。

しかし、かなり早い段階で、自分のやりたいことと何か違うと思うようになりました

製薬の研究職も化学メーカーの研究も、なんだか楽しそうではありません。彼らにそれほどの裁量があるわけではないし、当人の資質よりも、配属された部署で人生の明暗がわかれているように見えたのです

そんな人生はつまらない。そんなとき、自分が研究コンペやアイデアコンペに楽しく参加していた過去を思い出しました。私はこのコンペを、もう一つの趣味である将棋と同じ感覚で楽しんでいたのです。

「先を読んで戦略的に目標を達成すること」が、私にとって重要な歓びであったのです。思えば、研究でも、常に自分の研究の進め方を気にして、取り組んできていました。これが私の強みとなってもいました。

これを軸とすると、就活の視野は広がりました。そして新たに、コンサル分野が視野に入ってきたのです

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就活の展開

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自己分析を行った理由は、ESの通過率の悪さと面接の空気の悪さでした。修士の頃は、ESだせば通るという状況でしたが、博士はそもそもESすら出せないということがありました。

修士の頃は、「研究大好きです!!」という安直なアピールでも全く問題がなかったのですが、ドクターの人間が「研究大好きです!!」といっても当たり前の話で、なんだったら「アカデミック残れば?」と問い返されるのが落ちです

無理矢理、その企業で努めたい理由をひねりだしている雰囲気が伝わったのでしょうか?
最終面接で「絶対にうちの企業でなければいけないという理由を聞かせてほしい」という、愚にもつかない質問に追い掛け回される羽目に陥っていたのです。

ですが、いったん自分の軸を決めてからは、コンサル界隈での選考がサクサク進むようになりました。やがて、みんなが持っているいろんな問題を解決して生きていく人生を送りたいと思うようになりました。

結果と現在

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6月の中頃にようやく、一風変わったコンサル会社から内定をいただくことができ、私の3か月に及ぶ就活は終了しました。研究室に目を向けると火の車でした。教授は腹を立て、助教授の頭には角が生えていました。私の先輩は、私を裏切者扱い。

とはいうものの、チームの柱である私を、軽々に外すことができず、後輩の助力もあり、やがて私は研究室での居場所を取り戻すことができました。

今は、博論を書いています。公聴会は間に合いませんでしたが、4月から企業で働き、戻ってきて公聴会を行う予定です。

最後に

博士は就活と研究の両立もあるし、教授からの目線もあるので、本当に大変だと思います。大卒・大学院卒と比べても、消耗しやすい環境にいることが事実です。しかし、そのキツイ今ある状況に押しつぶされないで下さい!

博士だからこそ色んな選択肢があります。なので可能性に満ち溢れている自分に自信を持って下さい。そして、あらゆる選択肢を吟味して自分の人生を選んで頂ければと思います

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